全く知らないわけでも、仲がいいわけでもない…
普段なら特にエレベーター内での会話を意識 したりしないのだが、ビミョーな関係の人とエ レベーターで二人きりになると、妙に何かを話 さなければならないという焦燥感に似た感情 にかられてしまう。

でも、実際には話すことなど何もないので、で きるだけ相手に目線を合わせないようにエレ ベーター上部の「階数表示」を見たりするのだ が、実は相手も同じような気持ちで、それを見 ていたりして、余計に気まずくなってしまう。

社会人なら誰もが一度は経験するであろう、ビ ミョーな関係の人と二人きりでの帰宅。何も話 さないのも気まずいので、二人の共通の話題 である、仕事の話をふってみたりするのだが、 事務的な会話に終始して長くは続かない。そこ で感情的な話で攻めようと、悩んでもいない悩 みを打ち明けてみるのだが、「頑張ればいいじ ゃないですか。」の一言で片付けられ、会話が 続かない。 結局、同じ会話を何度も繰り返して、その場をし のぐハメになる。
全く知らないわけでも、仲がいいわけでもない…
二人に共通の知り合いと3人で会話している ときは、話が盛り上がっている。あまりに盛り 上がっているので、「もしかしたら、この人と 打ち解けられるかも。」と錯覚してしまう。その 矢先。共通の知り合いがトイレなどで席を立つ と、その考えが甘いことに気づく。さっきまでの 盛り上がりが嘘のように、急にその場の空気 が重たくなるのだ。話すことがまるでない。さ っきまでの空気があまりに盛り上がっていたの で、逆に今の重たい空気が余計に際立つ。 「早く帰って来い!」 心の中でなかなか帰ってこない共通の知り合 いのことを激しく責めている。
ビミョーな関係から一歩前に出て、少し話せる ようになって来ると、別の意味でまた問題が出 てくる。それは一体どこで敬語を外せばいいの かという問題だ。外すタイミングを少しでも間違 えると、とんでもないことになる。それはわかっ ている。それを考えれば考えるほど、会話がぎ こちなくなり、自分でも意図していないタイミング で敬語が外れてしまったりする。俗に言う、「や ってもうたー」である。相手はあまり気にしてい ないようだが、自分的にはかなり気まずい。

「逆に距離が広がってしまったかな…」

全く知らないわけでも、仲がいいわけでもない…
ほとんどの場合は、本当は電話番号やメール アドレスを聞きたいけど、恥ずかしくて聞けな いというケースがほとんどだが、ごくたまに、 周囲の人たちが余計な計らいをして、別に聞 きたくもない相手と電話番号やメールアドレス を交換しなければならない場合がある。そうい った時ほど、気まずくて、その場を逃げ出した くなる気持ちになることはない。 どう考えても、その人に電話をしたり、メール を送ったりすることはないのに、電話番号やメ ールアドレスを交換して、一見「知り合い」のよ うに装わなければならないという気まずさ。そ れは明らかに時間の無駄である。
ビミョーな関係の人とぎこちない会話をしてい る最中。運悪く二人の共通の話題が見つかっ てしまうことがある。たとえば、出身地が同じと か。もちろん、それを糸口に話を広げていくとい う手もあるのだが、二人の共通点が見つ かってしまったがために、逆に気まずくなってし まうことがある。それはどういうことかと言うと、 二人の共通の話題が見つかってしまったがた めに、話がその共通の話題ばかりになって、 逆に話が新しい展開に広がっていかなくなるの である。さっきから、同じ話ばかりしてるなー、 ということは、非常によくあること。
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