禅などで有名な、頭を無にす るという、手法。ここではより具体的な方法 について検討してみる。眠れない夜に最低限 必要なことは、いかに眠りの障害になる余計な考えを脳裏から削除するかだ。だから、ここでは、 いかに眠りの障害になる余計な考えを削除するか 、そのための一番近道を考えてみる。

頭に、「無」という文字をイメージする。
われわれ一般人に、頭を空っぽな状態にする のは至難の技。そこで全意識を「無」という文字 に集中させることで眠りの障害になる余計な考え を脳裏から除去する。
もちろん、ここでは全意識をひとつの文字に集 中させることで眠りの障害になる余計な考えを脳 裏から除去することが目的なので、別に、「無」 という文字である必要はないのだが、「無」とい う文字には、何もないという意味があるので、 より状況にマッチしていると思われる。

日常生活で問題があると、すぐに眠れなくなっ てしまう。これは単純に自分が弱いからだ。この 点は素直に認めよう。なぜなら、同じように問題 を抱えていても、眠れる人は眠れるからである。 その点を素直に認めた上で、次のことを実行す

眠れない夜の大きな要因のひとつになっている 心臓の音。物音ひとつしない夜は余計に心臓の 音が気になって眠れない。そこでおすすめした いのが、心臓の音が少しずつ止まっていくイメー ジ。心臓に病気をかかえている人には勧められ ないが、心臓の音が少しずつ止まっていくことを イメージすることで呼吸が楽になることが多い。

眠ろうとすればするほど眠れない夜。そんな夜 はどうしたら眠れるのかという眠り方のことばか り考えて余計に眠れない。でも、よく考えてみよ う。眠りは人間の本能であって方法ではないの だ。だから、ここでは、いかに眠りを方法論から 脱却するかが重要になる。いっそのこと、逆にい かに眠らないかに挑戦してみよう。いかに眠らな いかに挑戦することで、いかに眠るかという呪縛 から逃れることができる。

ることをおすすめする。何にも動じない強い自分 をイメージすること。具体的な人物を設定しても よい。とにかく何にも動じない強い人物像をイメ ージし、自らに自己暗示していくのだ。これに関 しては、日頃から継続的に行うとよい。そうする ことで、いくらか自分自身の性格を改造すること ができる。