メディアに踊らされる人たち。
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・インターネット等を介して、
毎日のように垂れ流しされるメディアの情報。
われわれの多くはそれらのすべてを鵜呑みにする必要がない
ということを知っているが、
それでも、繰り返し繰り返し提示され続けるそれらの情報は
知らず知らずのうちにわれわれの脳の奥深くに入り込み、
われわれの行動や思考に大きな影響を与え続けている。

情報の正しいあり方とは何か。
今、まさにそれが問われている。

メディアに踊らされる人たち。
メディアに踊らされる人たち。
「以前見た某機関の報道のせいで豚骨ラーメンが食べられなくなった。」と 都内に住む会社員Aさんは憤りを隠せない。 「以前、見た某機関の報道で、 『豚骨ラーメン好きはラーメン素人の証拠。 通は醤油ラーメンを好む。』という趣旨の報道がされていたんです。」 それを見て以来、恥かしくて大好きな豚骨ラーメンが食べられなくなったのだという。
メディアに踊らされる人たち。
音楽好きの人たちの間で深刻な問題になっているのが、 好きなミュージシャンに影響を受けて、 そのミュージシャンと同じ人生・経歴を歩もうとして、 人生がめちゃめちゃになるケースだ。 静岡県内のフリーターB雄さん(34)は 大好きだったドアーズのジム・モリスンの真似をして、 大学をドロップアウトしたら、 その後、満足な職につくことができず、 「人生が散々になった。」という。 これもある意味、メディアの情報がもたらした悲劇なのかもしれない。
メディアに踊らされる人たち。
最近では、あまりに過剰なノロウィルスの報道の煽りを受けて、 「ノロウィルスに感染するのが怖くて、 外出することができなくなり、 引き篭もりになった。」という人たちが急増している、 という未確認情報もある。 「できればノロウィルスに感染したくない。」という気持ちは 人間なら誰もが思うこと。 その純粋な思いに情報は巧みに入り込み、 撹乱していく。
メディアに踊らされる人たち。
「電車男」の大ヒットなどで、「オタク」が盛んにメデイアに取り上げられるようになり、 メディアによっては「オタク好きの女の子が急増。」という報道をする機関まで現れた。 都内に住むC作さん(28)は今でもあの時の屈辱を忘れない。
「『オタク好きの女の子が急増。』の報道を真に受けた僕が馬鹿でした。 以前から好意を持っていた女の子に勇気を振り絞って告白したら、 即刻『キモい』と言われました。」
バナー
新着記事
inserted by FC2 system