
ニートが非難されるのは、親戚同士も同じ。
親類一同が集まる新年会ともなれば、
ニートは話題に飢えた親類たちの格好の標的となる。
「早く働け!」「お母さんが可哀想。」など
いろいろなことを言われる。
それが嫌で多くのニートは新年会には顔を出せない傾向が
年々高まっている。
多くのニートには夢も希望もない。
自分自身に自信がなく、将来に希望をなくし、半ば自暴自棄になっているのがニートだからだ。
だから、ニートは初詣と言っても特に神様にお願いすることがない。
「初詣」が成立しないのだ。

ニートの多くはそもそも年が明けたことにすら気づかない。
ニートは学校にも仕事にも行っていないので、
生活のリズムが崩れ、
時間や曜日の感覚が全くない。
したがって、一体いつからが年の始まりで、
いつまでが年の終わりなのかが全く理解できていないのだ。

また、多くのニートは
別に「明けても」めでたくない。
多くのニートの実感としては、
「おめでとう。」というより、
「また明けちゃった・・・」という感じなのではないだろうか。
そもそもニート自身の人生がまだ「明けて」いないので、
年が明けることを素直に祝えない気持ちなのである。
ニートの中には、もうとっくに二十歳を超えているのに
未だにお年玉を貰っている者も多い。
しかも、何の躊躇もなく素直に喜んでいたりする。
その正月に貰ったお年玉がその年1年間のお小遣いになるのである。
